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【情報処理技術者試験】PM試験H31午後1(問1、問2)の復習と午後1解答チェックリスト10

H31問1、問2について復習用に設問とIPA解答例を並べ、私の回答と考察、午後1のチェックリストを書きました。問題文は長くなるので載せていませんが、よかったら参考にしてください。

※IPA引用部以外は個人の見解のため、内容についてはご自身でご判断ください。また、考察が参考書そのままになりそうなものは記載を控えています。参考書でご確認ください。

問題 H31 春 PM 午後1 問1

設問1

IPA解答例

文末の対比

~確認したのはなぜか。

~計画するため

私の解答

自動対応機能は移行条件に必須ではないと考えたから

考察

私の回答はPMの考えの中にはあると思いますが「移行条件に必須なら確認しなかったのか」と逆に質問されると、そんなことは無いので貰えて部分点だと思います。

どうすればよかったかというと、問いの中で一貫して自動対応機能はリスク扱いされているという主旨を考え、プロマネとしての回答が必要だったと思います。また、設問文を読む際に、自分なりに行間を読み取るのも有効と考えます。

「確認したのはなぜか。」→「(プロジェクトマネジメントのために)確認したはなぜか。」

当り前の行間ですが文章に集中してしまうとプロマネの視点が飛んでいくので気を付けたいと思います。

設問2(1)

IPA解答例

文末の対比

~検証することは何か。

~見積りが適切であること

~設定した目的は何か。

~修正結果を確認するため

私の解答

検証すること|移行ができることと移行が24時間以内に完了すること

設定した目的|1回目で問題があり手順を修正した場合に再検証を実施するため

考察

検証すること|参考書に良い考察がありました。

設定した目的|私の回答も間違いではないと考えますが、IPA解答例の方がスマートですので書き方レベルアップの参考にしたいと思います。

設問2(2)

IPA解答例

文末の対比

~要件は何か。

~操作できること

私の解答

現在のM社コンタクトセンタシステムのデータが移行されていること

考察

解答例当り前のことですが、そう言われるとそうで。私も裏ではそう思っていましたが、そのためにはデータが無ければできないと考えて、データが移行されていることとしました。移行リハーサルで移行したデータを使うイメージまで持っていましたが、進みすぎなのか、足らずなのか部分点も無いNGだと思います。データが移行されただけではできないので、要件としてはIPA解答例が正しいと思います。当り前のことをきちんと書くことを求められる時もあると理解しました。

設問3(1)

IPA解答例

文末の対比

~狙いは何か。

~影響を与えないようにするため

私の解答

自動対応機能の検証作業により標準サービス用の訓練環境に障害を発生させないこと

考察

ほぼ言いたいことは同じですが、IPAの解答例を見て障害を発生させなくても訓練に影響を与えてしまう可能性もあると気づきました。私の解答の範囲が狭かったと思います。解答している範囲が適切かチェックしたい思います。

設問3(2)

IPA解答例

文末の対比

~対応策は何か。

~導入時期を遅らせる。

~対応策は何か。

~目標値を見直す。

私の解答

スケジュール|サービス開始時期を遅らせ準備作業の期間を延長すること

品質|サービス開始時の自動回答率の目標値を引き下げること

考察

両方「何か」に対して「こと」の締めくくりに拘りすぎました。プレゼン資料に記載するつもりで考えるのも対策と思いました。解答内容は悪くないと思っています。

問題 H31 春 PM 午後1 問2

設問1

IPA解答例

文末の対比

~確認を行ったのはなぜか。

~確認するため

私の解答

WBSの要素がG社工事管理システムの機能を横断しているため

考察

設問1は当たり前のことを書かせることが多いのでしょうか。私の解答も考えていることは同じで、システムの機能を横断したWBSの要素になっていて抜け漏れが発生しそうだと考え、それを解答にしました。部分点が欲しいところですが、プロジェクトマネンジメントとして何をするためか書く方がよいと思いました。

設問2(1)

IPA解答例

文末の対比

~具体的に何を指すか。

~損害賠償金を請求されること

私の解答

納期に遅れた場合にG社がX国に支払わなければならない多額の損害賠償金

考察

参考書に良い考察がありました。

設問2(2)

IPA解答例

文末の対比

~どのような人選か。

~把握できる人材を選ぶ

私の解答

WBSの各要素に含まれる技術に知見のある者を選択する

考察

直した方がよいと思ったのは「者」→「人材」です。PMOを選ぶのだから進捗状況を把握できるは無くても正解にして欲しいと思います。「各要素の内容」ではG社プロジェクトの特性に限らない解答になっていると思います。「技術」は入った方がよい気がします。

設問3(1)

IPA解答例

文末の対比

~要求事項を満たす機能とは何か。

~レポートする機能

私の解答

建設機械の稼働状況データを分析して、工事進捗レポートを作成する機能

考察

必要な機能は工事進捗レポートの作成だと思うのでIPA解答例のレポートする機能は弱い気がします。ただ私の解答も画像データに触れてないのは良くないと思います。画像データを分析して工事進捗レポートの材料にするんですね。問題文には書かれていませんが今時は普通なのでしょうか。プロマネというより技術の知見が足りず、画像データはあえて外していました。画像データを入れた解答を以下に作りました。IPA解答例よりも良いと思います。技術面で書かれていないことは可能な方に捉えた方がよいと思いました。

画像データや稼働状況データを分析して工事進捗レポートを作成する機能(33文字)

設問3(2)

IPA解答例

文末の対比

~判断した理由は何か。

~源泉ではないから

私の解答

工事遂行力の更なる強化には内製化によるコスト削減が不要なため

考察

内製化によるコスト削減に限定する必要はありませんでした。参考書に良い考察があります。

設問3(3)

IPA解答例

文末の対比

~確認したことは何か。

~法的な制約があるかどうか

私の解答

ドローンに装着したデバイスによって工事現場を撮影してよいか

考察

IPA解答例には飛行のことのみ書かれていますが、飛行はOKでも撮影はNGという可能性を考えると撮影まで入れる方がいいのではと思います。ただ、私の解答は飛行のことが書かれておらず、法的なことも書かれてていないのでNGですね。「撮影するのはいいですよ、法的にNGなので罰せられますけどね」と回答されてしまう気がします。解答がプロマネの行動の時は、その行動を行って期待した結果が確実に得られるか精査しようと思います。

設問4

IPA解答例

文末の対比

~特性とは何か。

~調整が必要になること

私の解答

ステークホルダがWBSの要素毎に異なり、数も多いという特性

考察

私の解答は、だからどうなんだと言われそうな解答です。言いたいことは同じなのですがIPAの解答例を参考にレベルアップしたいと思います。

午後1解答チェックリスト10

  1. 設問文をよく読んだか
  2. 設問に対する解答になっているか(飛躍していないか)
  3. 問題文を引用し過ぎて変な文章になっていないか
  4. 重要なキーワードが入っているか
  5. プロマネとしての解答になっているか
  6. 当り前のことを解答する設問に個別の解答をしていないか
  7. 解答している範囲は適切か
  8. 書かれていないことについて勝手な想像をしていないか
  9. 解答の行動をした場合に、期待した結果が得られる解答になっているか
  10. だからどうなんだと言われる解答になっていないか

参考書

こちらの本で学習しています。大変参考になります。